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助監督だった一級建築士

美術大学卒業後、最初に付いた職業は『映画の助監督』でした。
ロケ現場で、監督に突然『福ちゃん、ここにベンチ欲しいな』と台本にもない無茶な注文。
「何だよ急に、なら言っておいてよ。」「急に言われたってそんなの無理だって」って思いながら
バス停の『真っ赤なコカコーラのベンチ』を担ぎ、必至で走った事がありました。
でも、そんな『キッツい一日』の締めくくりは、必ず『打ち上げ(呑み会)』。
ロケ隊の大人数を収容できる『居酒屋』をその場で即刻確保し、
人数分の『生ビール』と、肴は『生もの・焼き物・揚げ物』をまずは一揃え頼んでやっと一息(^_^;)
そこで頂ける先輩からの暖かい『お説教』。
『昼間は無理言って悪かったな』『お前よくやるな』『ある意味泥棒だぞ、あれ(笑)』etc
プロのおじさん達に頭ゴリゴリされながら、一にも二にも『段取り!段取り!』と叩き込まれたものです。

そんなきつくて楽しい日々が5年ほど経ち、体調を壊した〔腰痛(笑)〕事をキッカケに
大学の専攻が『建築科』であったこともあり、突如『建築設計事務所』に入社(ほぼ丁稚奉公)。
ある日、事務所の先輩から『一級受験』のアドバイスを受け、一念発起で受験。
ありがたく無事『一級建築士』を取得した頃、私の中に幾つかのテーマが見えてきました。
それは・・・
・もの創り(クリエイティブ)は決して独りでは出来ない(行なわれない)。
・もの創りには専門職(スペシャリスト)とその人達をまとめる役回り(ゼネラリスト)がいる。
・その専門職(スペシャリスト)達のベストパフォーマンスを引き出せる仕事がしたい。

見えてきたものは『私なりの仕事への取組み方』の骨格みたいなものでした。
この仕事であれば、助監督時代に叩き込まれた『段取り力』を活かして
大好きな『もの創り(クリエイティブ)』に携わっていけるのではないかと・・・。

それから紆余曲折はあれ、起業した今も尚その当時の気付きを旨に日々の業務にあたっております。
御客様はプロジェクトのパートナーであり、何よりプロジェクトのスペシャリストです。
是非私共に皆様のベストパフォーマンスのお手伝いをさせて下さい

代表取締役
福田 久士

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